「手外科」とは
「手」は、人類が木から地上に下り二足歩行を始めて以降、道具をあやつり、物を作り、 さらに会話で言葉の補助としても使われ、脳と並びヒトだけが高度に発達させた器官、運動器です。
手がうまく機能するには手関節、肘関節、肩関節など手より上位の関節が正常に動くことが前提となります。
また指先の感覚は、手指の動きとともに手が機能する上で重要で、目の代わりもします。
このような「手」の特徴から「手外科」では上肢全体の機能を考えて治療する必要があります。
上肢の機能は左右そろって100%ですが、片方の機能が全く失われても日常動作のかなりの部分を片手でこなすことが出来ます。 しかし怪我した片方の手や腕の損傷が重度でも上肢機能をできる限り再建し、補助手として使えるようにしていくことが手外科治療の目標です。