放射線科
X線撮影
診療に必要なX線写真は、こちらで撮影されます。
撮影した画像はデジタル化になっており、全てモニターにて観察されます。
CT
X線を利用して人体の詳細な輪切り(横断像)の画像を得る検査です。
詳細な輪切りの画像情報から、3 次元画像を作成します。各断面像や3 次元画像より骨などの表面や内部の情報が得られ、骨折・脱臼などを詳細に診断します。
またX線撮影で見つけにくい骨折や腱の描出も可能です。そのため外傷診断、手術計画に活用されます。
MRI
非常に強い磁石と電波を利用して、人体の様々な断面を撮像する検査です。
この度、当院では県内初となるヘリウムフリーなMRIを導入いたしました。従来のMRIでは1500L必要だったヘリウムが、今回導入した Philips社製『Ingenia Ambition1.5T』はなんと7Lと少量で稼働することができます。ヘリウムが少量のためクエンチした際でも早急に復旧でき検査を停止する期間が短くて済みます。またこれからのヘリウム供給不足・ヘリウム高騰に対応した時代に沿った装置となっています。
2021年7月より稼働をスタートしておりますが、さまざまなコイルを取り揃えているため局所での高画質はもちろんの事、今までの装置とは違い全身撮影することが可能なため脊椎や肩に置いても高画質にて画像を提供できるようになりました。
臨床においてなかなか診断が難しい数ミリの腫瘍なども導入した特殊なMicroscopyコイルにより超高分解能画像が得られ内部の構造まで詳細に把握できます。そして新しい撮像法(FRACTURE)によりCTに近い骨の情報と軟部の情報を同時に得られるため後縦靭帯硬化症(OPLL)などの骨の変化がどの様に脊髄に及ぼしているかも画像として描出することが可能となりました。